巻頭法話 いのちの言葉

 

普放無量無辺光 無碍無対光炎王

清浄歓喜智慧光 不断難思無称光

超日月光照塵刹 一切群生蒙光照

 

【読み方】

あまねく無量・無辺光、無碍・無対・光炎王、清浄・歓喜・智慧光、不断・難思・無称光、超日月光を放って、塵刹を照らす。一切の群生、光照を蒙る。

 

正信偈には阿弥陀仏の智慧の徳が十二種の光として、あらゆる方向にこの光を放ち続けていて、塵のようにちらばっている無数の世界を照らしておられることが記されております。阿弥陀仏の智慧には、人間のあらゆる状況を覆っている「無知」という闇を破って、すべてを光り輝かせる徳がそなわっているということです。

阿弥陀仏が仏に成られる前、法蔵という名の菩薩であられた時、すべての人びとを例外なく救いたいと願われて、四十八の誓願を発されました。つまり私たちは、この私を救ってやりたいと願われた阿弥陀仏の願いが現にはたらいている状況のなかに生まれて、その願いと、その願いによって放たれている十二種の光の輝きに包まれ、絶えず光に照らされながら、いまを生きているのです。その真実が「南無阿弥陀仏」の六字の名号なのです。

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