2015年 報恩講兼住職就任奉告並本堂庫裡新改築落慶記念法要

報恩講兼住職就任奉告並本堂庫裡新改築落慶記念法要
報恩講兼住職就任奉告並本堂庫裡新改築落慶記念法要

去る2015年11月23日(月・祝)に厳修された「報恩講兼住職就任奉告並本堂庫裡新改築落慶記念法要」は、おかげさまで無事盛大に円成(えんじょう)いたしました。ご参詣くださいました通入寺御門徒の皆様、東京一組寺院各位をはじめ法要準備のために御尽力を賜りました有縁の皆様に衷心より感謝し、厚く御礼申し上げます。
「円成」とは“仏の覚りを私の中に完成すること”という意味なのだそうです。それが“物事の完成”という言葉に転じ、大法要などの終了を「円成」という言葉で表現するようになりました。
この度の記念法要を勤めるなかで、今回の新改築計画を実現するために通入寺御門徒からは多くのお支えを賜りましたこと、また工事関係者一同、ご縁を賜りました皆様方のお力により無事計画を完遂できましたことをあらためて感謝し、感動とともにお勤めさせていただきました。
同日、天気は雨予報でございましたが幸いにも大きく崩れることもなく、また予想を上回るたいへん多くのご参詣を賜りました。ご参詣いただきました皆様には何かとご迷惑や不行き届きなことも多かったかと思いますが、この記念法要を共にお勤めいただきましたことは生涯忘れることのできない法要となりました。 皆様、本当にありがとうございました。
記念法要の円成は一つの到達点であります。そして到達点は新たな出発点でもあります。ご縁を賜りました通入寺御門徒と共に、これからも精進して参ります。

合掌

 

 

表 白

謹んで、阿弥陀如来のご尊前におきまして、阿弥陀如来ならびに三世十方の諸仏に敬って申し上げます。
本日ここに、有縁の同朋あい集いて、恭しく尊前を荘厳し、懇ろに聖教を拝読し、仏徳を讃嘆して、「唯有山 通入寺 報恩講 兼住職就任奉告並本堂庫裡新改築落慶記念法要」を厳修いたします。

私たちの通入寺は、慶長十一(一六〇六)年、江戸八丁堀岡崎町に釋永徳が起立、その後、寛永十二(一六三五)年、江戸幕府の寺地移転政策により、この浅草に移りました。今年で開基から四〇九年の歳月を数えることとなります。

天和二(一六八二)年、元禄十一(一六九八)年の江戸大火、また安政二(一八五五)年大地震、大正十二(一九二三) 年関東大震災等の災害で堂宇・寺宝・文書類を悉く焼失。東京大空襲の後、昭和二十五(一九五〇)年九月に現在の本堂を再建したとの記録がございます。
長い歴史の中、数多くの人々が当山で親鸞聖人の「お念仏の教え」に出逢い、聞法に励んでこられた、そのとても大きな力に見守られ「通入寺」は今日までお寺を開き続けて参ることができました。

この度、平成二十四(二〇一二)年七月二十八日、「京都・真宗大谷派本山東本願寺」において「住職」の任命を受けましたことを、ここに謹んで御門徒ならびにご参詣の皆様方に御奉告申し上げます。通入寺第十五代住職として命を受け、現在四年目となります。就任より御門徒の皆様はもちろん、ご縁を賜りました全ての皆様にお支えいただき、一日一日を過ごさせていただいております。これからも皆様とともに、この通入寺が永代に亘り続いていくよう精進して参りたく存じます。

親鸞聖人は、その御生涯をかけて私たちに「お念仏の教え」を届け続けてくださいました。その中に「御同朋・御同行」という言葉がございます。

親鸞聖人は「弟子一人も持たず候」と言われ、浄土の教えを聞く人々のことを「御同朋・御同行」であると呼ばれました。これは、阿弥陀如来の教えを学ぶ人は、師匠と弟子の関係ではなく、みな等しく阿弥陀如来のもとで救われていく存在であるということです。すべての者を救いとろうとする阿弥陀如来においては、親鸞も他の人も一緒であるという意味が、この言葉に込められているのです。

本日、ご参詣くださいました皆様は、まさに「御同朋・御同行」、みな等しく仏のもとで救われていく存在であります。この記念法要を皆様と共にお勤めできるという機縁をいただけましたことを、心より感謝申し上げます。

本年(平成二十七)五月、本堂庫裡新改築の大工事が無事に竣工いたしました。御門徒の皆様におかれましては、未だかつてない大規模の新改築計画にご理解とご協力を賜りましたことをここに謹んで厚く御礼申し上げます。

皆様からいただきました多大な御懇志と励ましのお言葉、工事計画に関わりいただきました全てのご関係者様のお陰を持ちまして、本計画は無事に完遂され、本日の落慶記念法要を共にお勤めさせていただけること、また長い歴史の中でそのようなご縁が巡り回ってきたところに立たせていただきましたことを、今、あらためて感慨深くいただいております。

現代社会は様々な新しい問題が毎日のように生まれています。そんな時代の中、お寺が果たす役割を今一度考え、共に救われる「お念仏の教え」を「御同朋・御同行」として、皆様どうぞご一緒に訪ねて参りましょう

平成二十七年十一月二十三日

真宗大谷派 通入寺 第十五代住職 釋良誓
敬って申し上げます

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